薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
剤形: |
帯赤黄色の錠剤、直径6.2mm、厚さ3.2mm |
シート記載: |
フェマーラ2.5mg、Femara2.5mg、CG FV |
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この薬の作用と効果について
アロマターゼの活性を阻害することにより、女性ホルモンの一種であるエストロゲン(卵胞ホルモン)をつくる働きを抑える作用があります。 通常、閉経後の乳癌の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人には1日1回1錠(主成分として2.5mg)を服用します。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近い場合は、忘れた分は飲まないで1回分を飛ばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 疲れやめまい、まれに眠気があらわれることがありますので、自動車の運転や危険を伴う機械を操作するときには注意してください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、からだや顔のほてり、頭痛、関節痛、吐き気、発疹、かゆみ、めまいなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 息苦しさ、急激な胸の圧迫感、突然の手足や顔の麻痺・しびれ[肺塞栓症、心筋梗塞、脳梗塞]
- 下肢などの局所の痛み、腫れ[動脈血栓症、血栓性静脈炎]
- 息苦しさ、胸の痛み、圧迫感[心不全、狭心症]
- 疲労しやすい、体がだるい、皮膚や結膜などが黄色くなる[肝機能障害、黄疸]
- 皮膚の広い範囲が赤くなる、発熱、関節の痛み[中毒性表皮壊死症、多形紅斑]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については、薬を受け取った薬局に相談してください。
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