吉田製薬株式会社
外用剤
2009年7月改訂
薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
オキシドール「ヨシダ」
主成分:
オキシドール(Oxydol)
剤形:
無色澄明な液剤
シート記載:
この薬の作用と効果について
組織、細菌、血液、膿汁などのカタラーゼによって分解し、活性酸素を生じ、この酸化力が有機物を分解して殺菌作用を示します。
通常、創傷・潰瘍の殺菌・消毒、外耳・中耳の炎症、鼻炎・咽喉頭炎・扁桃炎などの粘膜の炎症、口腔粘膜の消毒、齲窩および根管の清掃・消毒、歯の清浄、口内炎の洗口に用いられます。
次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
妊娠または授乳中
他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて他に使用中の医薬品に注意してください)。
用法・用量(この薬の使い方)
あなたの用法・用量は
(医療担当者記入)
創傷・潰瘍
:通常、そのままの液、または2〜3倍に希釈して塗布・洗浄します。
耳鼻咽喉
:通常、そのままの液を塗布、滴下あるいは2〜10倍(耳科の場合、時にグリセリン、アルコールで希釈する)希釈して洗浄、噴霧、含嗽します。
口腔
:通常、そのままの液、または2倍希釈して清掃、消毒、洗浄、拭掃しますが、口内炎では10倍に希釈して洗口します。
いずれも、濃度に注意し、必ず指示された使用方法に従ってください。
外用にだけ使用し、飲まないでください。
眼に入らないように注意してください。眼に入った場合には水でよく洗い流してください。
長期間または広い範囲に使用しないでください。
使用し忘れた場合は思い出したときすぐ使用してください。絶対に2回分を一度に使用してはいけません。
誤って多く使用した場合は医師または薬剤師に相談してください。
医師の指示なしに、自分の判断で使用を止めないでください。
生活上の注意
この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、口腔粘膜刺激などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
呼吸困難、血圧変動、顔面蒼白[空気塞栓]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
保管方法その他
乳幼児、小児の手の届かないところで、光、高温、湿気を避けて保管してください。
薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
医療担当者記入欄
年
月
日
より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。