薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
コデインリン酸塩水和物(Codeine phosphate hydrate)
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シート記載: |
1g分包 YO CP100、2g分包 YO CP200 |
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この薬の作用と効果について
延髄の咳嗽中枢に直接作用して咳反射を抑制することにより咳を鎮めます。また、オピオイド受容体に結合し、鎮痛作用を示します。また腸管蠕動運動を抑制して、下痢を抑えます。 通常、各種呼吸器疾患における鎮咳・鎮静、疼痛時における鎮痛、激しい下痢症状の改善に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。呼吸抑制、気管支喘息発作中、肝障害、肺疾患による心不全、けいれん状態、急性アルコール中毒、出血性大腸炎、細菌性下痢
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回2g(主成分として20mg)、1日6g(60mg)を服用しますが、年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は、飲み忘れた分は飲まないで1回分を飛ばし、次に飲む時間に1回分を飲んでください。絶対2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 眠気、めまいが起こることがありますので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作は避けてください。
- アルコール(飲酒)により呼吸抑制、低血圧および顕著な鎮静または昏睡が起こることがありますので、注意してください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、顔面潮紅、眠気、めまい、吐き気、嘔吐、発疹、かゆみ、排尿障害などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 薬を使うのがやめられない、(薬の急激な減量、中止で)あくび・吐き気・不眠・不安など[依存性]
- 息切れ、不規則な呼吸、呼吸異常[呼吸抑制]
- 考えがまとまらない、時間・場所がわからない、幻覚[錯乱、せん妄]
- 胸の痛み、発作的な息切れ、のどの腫れ[無気肺、気管支痙攣、喉頭浮腫]
- 腸管内容の通過障害、腹部膨満感、腹痛、発熱[麻痺性イレウス、中毒性巨大結腸]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
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