薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
カプマチニブ(Capmatinib hydrochloride hydrate)
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剤形: |
微橙褐色の楕円形のフィルムコーティング錠、長径18.3mm、短径7.3mm、厚さ6.4mm |
シート記載: |
タブレクタ150mg、TABRECTA 150mg、NVR DU |
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この薬の作用と効果について
受容体型チロシンキナーゼである間葉上皮転換因子(MET)の働きを阻害することにより、がん細胞の増殖を抑制します。 通常、MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。間質性肺疾患またはその既往歴がある。肝機能障害、腎機能障害がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回2錠(カプマチニブとして300mg)を1日2回服用します。なお、状態により適宜減量されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、服用の予定時間から4時間以内である場合はすぐに飲んでください。4時間を過ぎている場合は飲み忘れた分をとばして、次回の服用時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 妊娠する可能性のある女性は、この薬を服用している間および服用終了後から一定期間は適切な避妊を行ってください。
- パートナーが妊娠しているまたは妊娠する可能性のある男性は、精液を介して胎児に悪影響を及ぼす可能性があるため、この薬を服用している間および服用終了後から一定期間はコンドームを使用してください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、吐き気、嘔吐、疲労、食欲減退、下痢などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 息切れ、呼吸困難、から咳[間質性肺疾患]
- 急激な体重の増加、呼吸困難[体液貯留]
- 全身倦怠感、食欲不振、吐き気[肝機能障害]
- 尿量減少、むくみ、全身倦怠感[腎機能障害]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
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