薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
商品名: |
ベオビュ硝子体内注射用キット120mg/mL |
主成分: |
ブロルシズマブ(遺伝子組換え)(Brolucizumab(genetical recombination))
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この薬の作用と効果について
目の病的な血管新生や血管漏出に関わっているVEGF(血管内皮増殖因子)の作用を阻害することにより、不必要な血管が新しくできることや血管から水分が漏れ出ることを抑えて、視力を維持したり改善したりします。 通常、中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。目または目の周囲に感染、あるいは感染の疑い、眼内に炎症がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、最初は1ヵ月ごとに1回、連続3ヵ月(計3回)、眼球内(硝子体内)に注射します。その後は、通常3ヵ月ごとに注射します。注射の間隔は、少なくとも2ヵ月以上あけます。
- 効果を見ながら長期間使用する場合があります。
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生活上の注意
- 注射のあとに一時的に文字や形がみえにくくなることや、視野の異常があらわれることがありますので、その症状が回復するまで機械の操作や自動車などの運転はしないでください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、結膜出血、眼内炎症(虹彩炎、ぶどう膜炎など)などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、すぐに医師の診療を受けてください。
- 目の痛み、目の異物感、視力低下[眼障害(眼内炎、眼内炎症、網膜色素上皮裂孔、網膜剥離、網膜裂孔、網膜動脈閉塞、網膜血管炎、網膜血管閉塞)]
- 頭痛、一時的な意識障害、胸の痛み[動脈血栓塞栓症(脳卒中、心筋虚血)]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
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