薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
商品名: |
イコサペント酸エチル顆粒状カプセル600mg「MJT」 |
主成分: |
イコサペント酸エチル(Ethyl icosapentate)
|
剤形: |
淡黄色の顆粒状軟カプセル剤、直径約1.2mm |
|
 |
この薬の作用と効果について
抗血小板作用、動脈の伸展性保持作用、血清脂質低下作用を示し、血管の中で血液の固まりができるのを防ぎます。 通常、閉塞性動脈硬化症に伴う潰瘍、疼痛および冷感の改善や高脂血症の治療に用いられます。
|
次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。出血している(血友病、毛細血管脆弱症、消化管潰瘍、尿路出血、喀血、硝子体出血など)、月経期間中、手術を予定している。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
|
用法・用量(この薬の使い方)
- 閉塞性動脈硬化症に伴う潰瘍、疼痛、冷感:通常、成人は1回1.3g(主成分として600mg)を1日3回、毎食直後に服用します。年齢・症状により適宜増減されます。
高脂血症:通常、成人は1回1.95g(主成分として900mg)を1日2回または1回1.3g(600mg)を1日3回、食直後に服用します。ただし、トリグリセリドの異常がみられる場合には、その程度により1回1.95g(900mg)を1日3回まで増量されます。 本剤は1包1.3g中に主成分600mgを含みます。必ず指示された服用方法に従ってください。 - 空腹時に服用すると吸収が悪くなるので、食直後に、かまずに水で服用してください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時、できるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近い場合は1回飛ばして、次の通常の服用時間に1回分を飲んでください。2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
|
生活上の注意
- 指導された食事療法や運動療法を守ってください。血液中の脂肪を下げるためには、食事療法や運動療法は大切です。
|
この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、発疹、かゆみ、貧血、下痢、吐き気、腹部不快感などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[肝機能障害、黄疸]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
|
保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、高温、湿気を避けて遮光して保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
|
医療担当者記入欄
年
月
日
|