くすりのしおり

内服剤
2020年6月作成

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
メマンチン塩酸塩OD錠5mg「KMP」
 主成分:
メマンチン塩酸塩(Memantine hydrochloride)
 剤形:
淡赤白色の錠剤、直径約6.1mm、厚さ約3.2mm
 シート記載:
(表)メマンチン塩酸塩OD錠5mg「KMP」、メマンチン、OD 5mg「KMP」、OD 5
(裏)Memantine Hydrochloride OD Tab. 5mg「KMP」、メマンチン、OD、5mg

この薬の作用と効果について

脳内のNMDA型グルタミン酸受容体を阻害することにより、この受容体の過剰な活性化を抑制し、細胞内への過剰なカルシウムイオンの流入を抑え、記憶障害などの認知症の症状が進むのを遅らせます。
通常、中等度および高度アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。てんかんまたは痙攣の既往がある。腎障害、尿細管性アシドーシス、尿路感染、肝障害がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 通常、成人には1回1錠(主成分として5mg)を1日1回服用させることから開始し、1週間ごとに1錠(5mg)ずつ増量し、維持用量として1日1回4錠(20mg)を服用させます。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 唾液のみで服用が可能です。舌で軽く押しつぶすようにして、唾液と一緒に飲み込ませてください。
  • 飲ませ忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲ませてください。ただし、次の通常飲ませる時間が近い場合は、忘れた分は飲ませないで1回分を飛ばしてください。絶対に2回分を一度に飲ませてはいけません。
  • 誤って多く飲ませた場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲ませるのを止めないでください。

生活上の注意

  • 中等度および高度アルツハイマー型認知症では、車の運転などの機械操作能力が低下する可能性があります。また、本剤により、めまい、眠気などがあらわれることがありますので、車の運転など危険を伴う機械の操作は行わせないようにしてください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、めまい、便秘、体重減少、頭痛などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 筋肉が発作的に収縮する状態[痙攣]
  • 気を失う、意識がなくなる[失神、意識消失]
  • 感情や声が激しく高ぶった状態、現実には存在しない物が見えたり、ない音が聞こえる、考えがまとまらない[精神症状(激越、攻撃性、妄想、幻覚、錯乱、せん妄)]
  • 全身倦怠感、食欲不振、皮膚や結膜などの黄染(黄色くなる)[肝機能障害、黄疸]
  • 手足の筋肉の痛み、脱力感、赤褐色尿[横紋筋融解症]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。