薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
商品名: |
デュタステリドカプセル0.5mgAV「杏林」 |
剤形: |
無色〜淡黄褐色の透明またはわずかに半透明の球形の軟カプセル剤、直径約7.0mm |
シート記載: |
(表)デュタステリドカプセル0.5mgAV「杏林」、前立腺肥大症治療薬 (裏)Dutasteride 0.5mgAV「KYORIN」、デュタステリドカプセル0.5mgAV「杏林」、KRM278、前立腺肥大症治療薬 |
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この薬の作用と効果について
5α還元酵素I型およびII型を両者ともに阻害し、テストステロンからジヒドロテストステロンへの変換を抑制して、肥大した前立腺の縮小効果を示します。 通常、前立腺肥大症の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。肝機能障害がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回1カプセル(主成分として0.5mg)を1日1回服用します。必ず指示された服用方法に従ってください。
- カプセルの内容物は口腔咽頭粘膜を刺激することがあるので、カプセルをかんだり、開けたりせずに飲んでください。
- 飲み忘れた場合は気がついたときに出来るだけ早く飲んでください。ただし、次の服用時間がせまっている場合は1回分とばし、次の通常の服用時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 皮膚から吸収されるので、女性や小児はカプセルから漏れた薬剤に触れないでください。漏れた薬剤に触れた場合にはすぐに石鹸と水で洗い流してください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、勃起不全、リビドー(性欲)減退、乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感)などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 食欲不振、全身倦怠感、皮膚や粘膜が黄色くなる[肝機能障害、黄疸]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、光、高温、湿気を避けて保管してください。
- アルミピロー包装開封後は、湿気を避けて遮光して保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
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医療担当者記入欄
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