薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
商品名: |
ダルベポエチン アルファBS注20μgシリンジ「三和」 |
主成分: |
ダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)[ダルベポエチン アルファ後続2](Darbepoetin alfa (genetical recombination) [darbepoetin alfa biosimilar 2])
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この薬の作用と効果について
赤血球のもとになる細胞に作用して赤血球を増やし、腎臓の病気による貧血を改善します。 通常、腎性貧血の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。心筋梗塞、肺梗塞、脳梗塞などを起こしたことがある。血圧が高い。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 血液透析を受けている方:通常、成人および小児は週1回または2週に1回、静脈内に注射します。
血液透析を受けていない(保存期慢性腎臓病)方や腹膜透析を受けている方:通常、成人および小児は2週に1回または4週に1回、皮下または静脈内に注射します。 いずれの場合も具体的な使用方法については医師にお聞きください。 - 効果を見ながら長期間使用します。
- 初めてこの薬を使用したり、しばらく間をおいて使用する場合は、少量を静脈内あるいは皮内に注射して異常が見られないか確認することがあります。
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生活上の注意
- 十分な効果を得るためには鉄が必要です。鉄剤が処方された場合には、医師の指示どおりに服用してください。
- この薬の使用により高カリウム血症が認められる場合があるので、食事管理を適切に行ってください。
- 血液透析を受けていない(保存期慢性腎臓病)方は、水分のとり方について、医師や薬剤師の指示に従ってください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、血圧上昇、シャント血栓・閉塞、頭痛、倦怠感などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 片側の麻痺、意識の低下、しゃべりにくい[脳梗塞]
- 頭痛、吐き気、嘔吐[脳出血]
- 全身倦怠感、吐き気、皮膚や結膜などが黄色くなる[肝機能障害、黄疸]
- めまい、急激な強い頭痛、手足のしびれ[高血圧性脳症]
- 顔面蒼白・冷汗、呼吸困難、蕁麻疹[ショック、アナフィラキシー]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
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