薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
商品名: |
ルセンティス硝子体内注射液10mg/mL[網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫、病的近視における脈絡膜新生血管、糖尿病黄斑浮腫] |
主成分: |
ラニビズマブ(遺伝子組換え)(Ranibizumab(genetical recombination))
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この薬の作用と効果について
網膜の血管からの血液成分の漏れや、脈絡膜新生血管の発生と成長に関わっているVEGF(血管内皮増殖因子)を阻害することにより、血管から漏れ出す量が減って黄斑浮腫を改善したり、脈絡膜新生血管を萎縮・消失させたりすることで、低下していた視力を改善させます。 通常、網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫、病的近視における脈絡膜新生血管、糖尿病黄斑浮腫の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。眼または眼周囲に感染、あるいは感染の疑い、眼内に炎症、脳卒中または一過性脳虚血発作の既往がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、初回注射後は、毎月の症状や効果を見ながら使用するかどうか決めますが、少なくとも1ヵ月以上の間隔をあけます。この薬は眼球内(硝子体内)に注射します。
- 効果を見ながら長期間使用する場合があります。
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生活上の注意
- 注射のあとに一時的に眼がかすむことがありますので、その症状が回復するまで機械の操作や自動車などの運転はしないでください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、結膜出血、眼痛、点状角膜炎、眼圧上昇(眼の痛み、視力低下など)、飛蚊症、眼刺激、眼充血、硝子体浮遊物(蚊が飛んでいるように見える(飛蚊症)、視力低下)、白内障などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 視力低下、充血の悪化[網膜出血、医原性外傷性白内障、眼内炎などの眼障害]
- 意識低下、片側の麻痺、しゃべりにくい[脳卒中]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
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