薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
剤形: |
白色半透明の粘着テープ、30.0mm×30.0mm |
シート記載: |
(アルミ袋)ビソノテープ2mg、643 |
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この薬の作用と効果について
神経伝達物質の受容体に作用して、心臓の過剰な働きをゆるやかにすることにより、抗不整脈作用を示します。 通常、頻脈性心房細動の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。徐脈、房室ブロック、洞房ブロック、洞不全症候群、糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシス、心原性ショック、肺高血圧による右心不全、非代償性の心不全、末梢循環障害、未治療の褐色細胞腫がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回主成分として4mgから使用が開始されます。胸部、上腕部、背部のいずれかに貼付し、1日1回24時間ごとに貼りかえます。効果が不十分な場合は1回8mgに増量されます。年齢や症状により適宜増減されますが、1日の最大使用量は8mgです。
本剤は1枚中に主成分2mgを含有します。必ず指示された使用方法に従ってください。 - 貼る場所を清潔なタオルなどでよく拭いてから貼ってください。
- 傷や湿疹がある場所や汗をかきやすい場所は避けてください。
- 貼ったあとは、テープ全体を手のひらで押さえ、しっかりと貼ってください。
- 一部がはがれてしまった場合は、ばんそうこうなどではがれ落ちないように固定してください。
- 貼りかえる際は、前日に貼ったテープをはがしたことを確認してから、新しいテープを貼ってください。
- 同じ場所に貼り続けると、かゆみ、発赤、かぶれなどが生じることがありますので、貼りかえごとに場所を変えてください。
- 貼りかえ忘れに気づいた場合は、すぐに新しいテープに貼りかえて、次回からはいつもと同じ時間に貼りかえてください。ただし、次に貼りかえる時間が近い場合は、1回とばして、次回いつもと同じ時間に貼りかえてください。絶対に2回分を一度に貼ってはいけません。
- 誤って多く使用した場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で貼るのを止めないでください。
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生活上の注意
- めまい、ふらつきがあらわれることがあるので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作には注意してください。特に使用し始めに、めまい、ふらつきが多くあらわれるので、注意してください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、貼った場所の炎症・発赤・かゆみ、徐脈、心不全などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 息苦しい、むくみ、体重の増加[心不全]
- めまい、意識の低下、脈が遅くなる[完全房室ブロック、高度徐脈、洞不全症候群]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、高温、湿気を避けて、しゃ光して保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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