薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
剤形: |
褐色の円形の錠剤、直径11.1mm、厚さ5.5mm |
シート記載: |
ゲフィチニブ錠250mg「日医工」、ゲフィチニブ、250mg、日医工、n211、Gefitinib Tab.250mg、「日医工」 |
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この薬の作用と効果について
細胞の増殖に関与する上皮成長因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼを選択的に阻害することにより、がん細胞の増殖を抑える作用があります。 通常、EGFR遺伝子変異陽性の手術不能または再発非小細胞肺癌の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。急性肺障害、特発性肺線維症、間質性肺炎、じん肺症、放射線肺炎、薬剤性肺炎またはこれらの疾患の既往歴がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回1錠(主成分として250mg)を1日1回服用します。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 高齢者では胃酸が少なくなることがありますので、できるだけ食後に飲んでください。
- 飲み忘れた場合は気がついたときにできるだけ早く飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は飲み忘れた分は飲まないで1回分を飛ばし、次に飲む時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 力が入らないなどの症状があらわれることがありますので、自動車の運転など危険を伴う機械を操作する際には十分注意してください。
- セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品はこの薬の効果を弱めるおそれがありますので、服用中は摂取しないでください。
- グレープフルーツジュースに含まれる成分がこの薬の効果を強めることがありますので、グレープフルーツジュースと一緒に飲まないでください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、発疹、かゆみ、皮膚乾燥、皮膚亀裂、ざ瘡などの皮膚症状、下痢などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 呼吸困難、から咳、発熱[急性肺障害、間質性肺炎]
- 泥状または水様の便[重度の下痢]
- 下痢、吐き気・嘔吐、食欲不振[脱水]
- 高熱、目の充血、紅斑[中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑]
- 全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[肝炎、肝機能障害、黄疸、肝不全]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
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