薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
剤形: |
黄色の錠剤、直径約10.1mm、厚さ約4.6mm |
シート記載: |
(表)イクスタンジ40mg、イクスタンジ、40mg、社マーク、アステラス製薬、(裏)Xtandi 40mg、イクスタンジ 40mg、社マーク、アステラス製薬 |
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この薬の作用と効果について
前立腺細胞のアンドロゲン(男性ホルモン)の受容体に対するアンドロゲンの結合を阻害し、抗腫瘍作用を示します。また、前立腺癌細胞が増殖する経路を複数阻害することにより効果を発揮します。 通常、去勢抵抗性前立腺癌、遠隔転移を有する前立腺癌の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。てんかんなどの痙攣性疾患またはこれらの既往歴がある、痙攣発作を起こしやすい(脳損傷、脳卒中などの合併またはこれらの既往歴があるなど)、間質性肺疾患があるまたはその既往歴がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回4錠(主成分として160mg)を1日1回服用します。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、すぐに処方された1回分を服用してください。丸1日服用を忘れた場合は、忘れた分を服用せずに、翌日に処方された1回分を服用してください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は直ちに医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- まれに、痙攣発作を起こすことがありますので、自動車の運転などの危険を伴う機械の操作には注意してください。
- 間質性肺疾患があらわれることがあるため、息切れ、呼吸困難、咳が出る、発熱などの初期症状の確認や、胸部X線検査などが行われます。間質性肺疾患の初期症状があらわれた場合には、速やかに医療機関を受診してください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、吐き気、下痢、疲労、無力症、食欲減退、ほてりなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- めまい、ふるえ、筋攣縮[痙攣発作]
- 鼻血、歯ぐきの出血、皮下出血[血小板減少]
- 息切れ、呼吸困難、咳が出る、発熱[間質性肺疾患]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
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