薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
剤形: |
青色/白色のカプセル剤、長径23.3mm、短径8.6mm |
シート記載: |
ジカディア150mg、ZYKADIA 150mg、NVR LDK150MG |
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この薬の作用と効果について
がん細胞の増殖に必要なALK融合タンパク(チロシンキナーゼ)の働きを選択的に抑えることにより、がん細胞の増殖を抑えます。 通常、ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回3カプセル(セリチニブとして450mg)を1日1回、食後に服用します。なお、症状により適宜減量されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた分は気づいてもすぐに服用せず、次回の服用時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含む健康食品と一緒に飲むと、この薬の作用が弱くなることがあるので、避けてください。
- 動物実験で胎児毒性が報告されていますので、妊娠が可能な場合、この薬を服用している間は避妊をするようにしてください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、吐き気、嘔吐、下痢、食欲不振、腹痛、疲労などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 発熱、から咳、呼吸困難[間質性肺疾患]
- 全身けん怠感、食欲不振、黄疸[肝機能障害]
- 動悸、めまい、意識障害[QT間隔延長、徐脈]
- 泥状または水様の便[重度の下痢]
- 口渇、多飲、多尿[高血糖・糖尿病]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
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