薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
酸化マグネシウム(Magnesium oxide)
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剤形: |
白色の錠剤、直径8.5mm、厚さ4.3mm |
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この薬の作用と効果について
胃内で制酸作用により胃酸を中和するとともに、腸内では水分の再吸収に抑制的に働き、腸管内容物が膨張し、腸管に機械的な刺激を与え排便を容易にします。 通常、胃・十二指腸潰瘍、胃炎、上部消化管機能異常における制酸と症状の改善、便秘症の治療、尿路蓚酸カルシウム結石の予防に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。腎障害、心機能障害、下痢、高マグネシウム血症がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 制酸:通常、成人は1日主成分として0.5〜1.0gを数回に分けて服用します。
緩下:通常、成人は1日主成分として2gを3回に分けて食前または食後に服用するか、または就寝前に1回服用します。 尿路蓚酸カルシウム結石の発生予防:通常、成人は1日主成分として0.2〜0.6gを多量の水とともに服用します。 いずれの場合も、年齢・症状により適宜増減されます。本剤は1錠中に主成分0.3gを含む製剤です。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は気がついた時に、1回分を飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は1回とばして、次の指示された時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 大量の牛乳などで、腎臓でのカルシウムの再吸収が増加し、高カルシウム血症(初期症状は口渇、多尿、意識障害など)などが現れることがありますので、大量の牛乳やカルシウムサプリメントなどをとらないでください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、下痢などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 吐き気・嘔吐、立ちくらみ、めまい、脈が遅くなる、皮膚が赤くなる、力が入りにくくなる、体がだるい、傾眠(眠気でぼんやりする、うとうとする)[高マグネシウム血症]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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