薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
パゾパニブ塩酸塩(Pazopanib hydrochloride)
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剤形: |
淡紅色の錠剤、長径14.3mm、短径5.6mm、厚さ5.3mm |
シート記載: |
ヴォトリエント 200mg、Votrient 200mg、GS JT |
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この薬の作用と効果について
がん細胞の増殖と血管新生にかかわる受容体を阻害することにより、抗腫瘍効果を示します。 通常、悪性軟部腫瘍、根治切除不能または転移性の腎細胞癌の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回4錠(パゾパニブとして800mg)を1日1回、食事の1時間以上前または食後2時間以降に服用します。状態により適宜減量されますが、1日の最大服用量は4錠(800mg)です。
必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、当日気がついた場合は、同じ日の空腹時にすみやかに飲んでください。ただし、薬を飲む間隔は12時間以上あけてください。翌日に気がついた場合は、服用予定時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 胎児に影響を及ぼす可能性があるので、この薬を服用している間および服用終了後一定期間は、妊娠しないよう確実な方法で避妊をするようにしてください。
- グレープフルーツ、グレープフルーツジュースは、この薬の効果に影響を及ぼすおそれがありますので、この薬を服用中は控えてください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、食欲減退、下痢、吐き気、髪の毛の変色、疲労などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 全身倦怠感、吐き気、皮膚や白目が黄色くなる[肝不全、肝機能障害]
- 頭痛、めまい、動悸[高血圧、高血圧クリーゼ]
- 呼吸困難、動悸、胸痛[心機能障害、心室性不整脈]
- 発熱、から咳、呼吸困難[間質性肺炎]
- 傷の治りの悪い状態[創傷治癒遅延]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
- 乳幼児誤飲防止包装のため、取り出しにくくなっています。医師または薬剤師の指示に従って開封してください。
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