薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
クロピドグレル硫酸塩(Clopidogrel Sulfate)
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剤形: |
白色〜微黄白色の錠剤、直径8.7mm、厚さ4.8mm |
シート記載: |
クロピドグレル錠75mg「ニットー」、Clopidogrel Tablets 75mg「NITTO」、抗血小板剤 |
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この薬の作用と効果について
血小板の活性化に基づく血小板凝集を抑制して血栓形成を抑え、血管がつまらないようにします。 通常、虚血性脳血管障害の再発の抑制と、経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される急性冠症候群、安定狭心症、陳旧性心筋梗塞と、末梢動脈疾患における血栓・塞栓形成の抑制に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。出血している、抜歯や手術を予定している。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 虚血性脳血管障害の再発抑制:通常、成人は1回クロピドグレルとして75mgを1日1回服用します。年齢・体重・症状により1日1回50mg服用となることがあります。
経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される虚血性心疾患:通常、成人は服用開始日に1回クロピドグレルとして300mgを1日1回服用し、その後維持量として1日1回75mgを服用します。 末梢動脈疾患の血栓・塞栓形成の抑制:通常、成人は1回クロピドグレルとして75mgを1日1回服用します。 本剤は1錠中にクロピドグレルとして75mgを含みます。いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。 - 空腹時の服用は避けてください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く1回分だけを飲んでください。次の服用時間が近い場合には1回分をとばし、次からまた時間通り飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、出血、黄疸、吐き気・嘔吐、食欲不振などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 突然の激しい頭痛、吐き気・嘔吐、顔や手足の片側麻痺[頭蓋内出血]
- 下血(黒色便、血便)、吐血、視力障害、関節痛[胃腸出血、眼底出血、関節血腫]
- 強い疲労感・倦怠感、食欲不振、白眼や皮膚が黄色くなる[肝機能障害、黄疸]
- 倦怠感、食欲不振、紫斑、意識障害[血栓性血小板減少性紫斑病]
- 咽頭痛、頭痛・頭重、耳鳴り[血小板減少、無顆粒球症、再生不良性貧血を含む汎血球減少症]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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