薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
剤形: |
暗青色不透明で「POML」表示/黄色不透明で「1mg」表示のカプセル剤、直径14.3mm、短径5.32mm |
シート記載: |
(表)ポマリスト 1mg、妊婦・妊娠の可能性のある方は服薬禁止、この薬は特別な管理が必要です (裏)Pomalyst 1mg、ポマリスト 1mg、妊婦・妊娠の可能性のある方は服薬禁止 |
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この薬の作用と効果について
サイトカイン産生調節作用、造血器腫瘍細胞に対する増殖抑制作用、血管新生阻害作用などの様々な作用が総合的に働いて、骨髄腫細胞を減少させ、病気の進行を抑えます。 通常、再発または難治性の多発性骨髄腫の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。深部静脈血栓症のリスク、骨髄抑制、腎臓または肝臓に障害がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- デキサメタゾン併用の場合:通常、成人は、主成分として1日1回4mgを21日間服用した後、7日間休薬します。これを1サイクルとして服用を繰り返します。状態により適宜減量されます。
ボルテゾミブおよびデキサメタゾン併用の場合:通常、成人は、主成分として1日1回4mgを14日間服用した後、7日間休薬します。これを1サイクルとして服用を繰り返します。状態により適宜減量されます。 この薬は1カプセル中に主成分として1mgを含有します。必ず指示された服用方法に従ってください。 - 飛散事故を防ぐため、カプセルは噛み砕いたり、開けて服用しないでください。
- 飲み忘れに気づいたのが、いつも飲む時間から12時間以内の場合は、飲み忘れた分を飲んでください。12時間を越えている場合は、その分は飲まず、翌日からいつもの量をいつもの時間に飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 胎児への薬剤曝露を避けるため、レブラミド・ポマリスト適正管理手順(レブメイト/RevMate)を必ず遵守してください。
- 催奇形性(胎児に奇形を生じること)が現れる可能性があります。妊娠する可能性のある女性の場合は、服用開始前に妊娠検査を行い、服用開始4週間前から服用中止後4週間まで、男女ともに確実な方法で避妊をし、服用中は4週間を超えない間隔で定期的に妊娠検査を受けてください(なお、避妊法は100%回避できるわけではありません。性交渉をしないことが確実な回避方法です)。
- この薬は精液中に移行するので、男性の場合は服用開始から服用終了4週間後まで、必ず避妊し、パートナーが妊娠している場合、性交渉を完全に控えてください。
- この薬の服用開始から服用終了4週間後までは、献血または精子・精液の提供、授乳はできません。
- 眠気やめまいなどが起こることがありますので、自動車の運転や危険を伴う機械の操作は避けてください。
- 定期的に腎臓の働きを調べることがあります。その場合には指定された日時に検査を受けてください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、発疹、発熱、便秘、疲労、貧血、下痢、末梢性感覚ニューロパチー(感覚のまひ、手足のしびれ、手足の痛み)などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 急激な手足の腫れ・痛み・しびれ・発赤、呼吸困難、胸痛[深部静脈血栓症、肺塞栓症]
- 突然認める片側の手足や顔の麻痺、しびれ、意識障害[脳梗塞]
- 全身倦怠感、発熱、歯ぐきの出血[骨髄抑制]
- 咳、痰、発熱[感染症]
- 意識障害、認知障害、麻痺症状(片側または両側の手足のまひ)[進行性多巣性白質脳症]
- 発熱、から咳、呼吸困難[間質性肺疾患]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 保管には十分に注意し、紛失しないようにしてください。紛失した場合は、直ちに処方・調剤を受けた病院に届け出てください。また、家族や他人(あなたと同じ症状の方でも)と共有したり譲り渡したりしないでください。
- この薬は医療機関から配布される専用のレブメイトキットに保管することができます。
- 飲み忘れた薬がある場合、次回通院時に飲み忘れた薬の数をお知らせください。医師と薬剤師が残薬数を確認します。
- 薬が残った場合、保管しないで、必ず受け取った薬局または医療機関へ持参し、医師または薬剤師に返却してください。
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