くすりのしおり

注射剤
2019年3月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
オキサリプラチン点滴静注液50mg/10mL「サンド」
 主成分:
オキサリプラチン(Oxaliplatin)
 剤形:
注射剤
 シート記載:

この薬の作用と効果について

がん細胞のDNAの合成を阻害して、がん細胞の増殖を抑えます。
通常、治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がんの治療、結腸がんにおける術後補助化学療法、治癒切除不能な膵がんの治療、胃がんの治療、小腸がんの治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。感覚異常または知覚不全、骨髄機能抑制、腎機能障害、心疾患、感染症、水痘(水ぼうそう)がある。
  • 妊娠または授乳中、妊娠している可能性がある。
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん、結腸がんにおける術後補助化学療法:通常、1日1回2時間かけて静脈内に点滴注射し、少なくとも13日間または20日間休薬します。これを1サイクルとして繰り返します。
    治癒切除不能な膵がん、小腸がん:通常、1日1回2時間かけて静脈内に点滴注射し、少なくとも13日間休薬します。これを1サイクルとして繰り返します。
    胃がん:通常、1日1回2時間かけて静脈内に点滴注射し、少なくとも20日間休薬します。これを1サイクルとして繰り返します。
  • 治療スケジュールは、一緒に使用する他の薬や、患者さんの状態などによって異なります。また、一定期間使用したあとで、効果を見ながら使用期間を決めていきます。術後補助化学療法の場合は、副作用に注意しながら一定期間使用します。具体的には担当の医師にお聞きください。

生活上の注意

  • 末梢神経症状(副作用)は冷たい空気にさらされたり、冷たい物に触れることによって症状が出やすくなり、症状が悪化します。したがって治療期間中は、冷たい食べ物や飲み物を避け、冷気や冷たい物に触れないでください。からだや皮膚を冷やさないことが重要です。
  • 妊娠する可能性のある女性やパートナーが妊娠する可能性がある男性は、この薬を使用している間および使用後から一定期間は避妊してください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、下痢、吐き気、嘔吐、食欲不振、口内炎、便秘、疲労、けん怠感、体重減少、脱毛、注射部位反応、味覚異常などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 手、足などがしびれる、ボタンをかけにくい、飲み込みにくい[末梢神経症状]
  • 顔面蒼白、冷汗、呼吸困難[ショック、アナフィラキシー]
  • 発熱、から咳、呼吸困難[間質性肺炎、肺線維症]
  • 貧血症状、発熱、出血傾向[骨髄機能抑制]
  • 発熱、貧血症状、紫斑[溶血性尿毒症症候群]
  • 鼻血、歯ぐきの出血、四肢などの皮下出血[薬剤誘発性血小板減少症]
  • 貧血症状、皮膚や結膜などが黄色くなる、赤褐色尿[溶血性貧血]
  • 視野の中に見えない部分がある、目のかすみ[視野欠損、視野障害、視神経炎、視力低下]
  • 局所の痛み、圧痛、紅斑[血栓塞栓症]
  • 動悸、胸部不快感、急激な前胸部の圧迫感[心室性不整脈、心筋梗塞]
  • 激しい腹痛、腹部膨満感、吐き気[肝静脈閉塞症]
  • 尿量減少、むくみ、頭痛[急性腎障害]
  • ふらつき、言語障害、けいれん[白質脳症]
  • 意識障害、手の羽ばたき振戦(震え)[高アンモニア血症]
  • 手足の筋肉の痛み、脱力感、赤褐色尿[横紋筋融解症]
  • 耳がきこえにくい、耳鳴り、声や音がきこえない[難聴]
  • かぜのような症状、発熱、嘔吐[感染症]
  • 全身けん怠感、食欲不振、皮膚や結膜などが黄色くなる[肝機能障害]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。