薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
ボノプラザンフマル酸塩(Vonoprazan fumarate)
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剤形: |
微黄色の楕円形の錠剤、長径8.2mm、短径4.7mm、厚さ約3.4mm |
シート記載: |
(表)タケキャブ10mg 、(裏)タケキャブ 10 |
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この薬の作用と効果について
カリウムイオンに競合的な様式でプロトンポンプを阻害することによって、胃酸の生成を抑制します。 通常、胃・十二指腸潰瘍、逆流性食道炎の治療、低用量アスピリン・非ステロイド性抗炎症薬服用時における胃・十二指腸潰瘍の再発抑制に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある、肝障害がある、腎障害がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 胃・十二指腸潰瘍、逆流性食道炎:通常、成人は1回2錠(ボノプラザンとして20mg)を1日1回服用します。胃潰瘍では8週間まで、十二指腸潰瘍では6週間までの服用とします。逆流性食道炎では通常4週間までの服用としますが、効果不十分の場合は8週間まで服用することがあります。
再発・再燃をくり返す逆流性食道炎の維持療法:通常、成人は1回1錠(ボノプラザンとして10mg)を1日1回服用しますが、効果不十分の場合は1回2錠(20mg)に増量されることがあります。 低用量アスピリン・非ステロイド性抗炎症薬服用時における胃・十二指腸潰瘍の再発抑制:通常、成人は1回1錠(ボノプラザンとして10mg)を1日1回服用します。 いずれも必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時に1回分を飲んでください。ただし、次の服用時間まで8時間以上あけてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、便秘、下痢、腹部膨満感、吐き気、発疹、むくみなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 気分が悪い、発汗、息苦しい、発疹、顔面のむくみ、痙攣[ショック、アナフィラキシー]
- 体がだるい、発熱、息切れ、鼻血・皮下出血[汎血球減少、無顆粒球症、白血球減少、血小板減少]
- 体がだるい、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[肝機能障害]
- 発熱、全身倦怠感、皮膚・眼・口内に発疹ができる・赤くなる[中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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