日医工株式会社
注射剤
2018年11月改訂
薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
オキサリプラチン点滴静注液50mg「日医工」
主成分:
オキサリプラチン(Oxaliplatin)
剤形:
注射剤
シート記載:
この薬の作用と効果について
がん細胞のDNAの合成を阻害して、がん細胞の増殖を抑えます。
通常、治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん、治癒切除不能な膵がん、胃がん、小腸がんの治療、結腸がんにおける術後補助化学療法に用いられます。
次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。機能障害を伴う感覚異常または知覚不全がある。
妊娠、妊娠している可能性がある、授乳中
他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
用法・用量(この薬の使い方)
あなたの用法・用量は
(医療担当者記入)
通常、1日1回2時間かけて点滴で静脈内に注射します。
注射の間隔は、一緒に使用する他の薬や、患者さんの状態などによって異なりますので、具体的なスケジュールについては、医師に確認してください。
生活上の注意
手、足や口唇周囲部などの感覚異常または知覚異常(末梢神経症状)は、低温または冷たいものに触れることによって症状が出やすくなり、悪化します。治療期間中は、冷たい飲み物や氷の使用は避け、低温時には皮膚を出さないようにしてください。
この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、吐き気、下痢、嘔吐、食欲不振、口内炎、疲労、けん怠感などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
手・足などがしびれる、ボタンをかけにくい、飲み込みにくい[末梢神経症状]
発疹、かゆみ、気管支けいれん[ショック、アナフィラキシー]
発熱、咳、呼吸困難[間質性肺炎、肺線維症]
貧血症状、発熱、出血傾向を認める[骨髄機能抑制]
発熱、貧血症状、紫斑[溶血性尿毒症症候群]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
保管方法その他
医療担当者記入欄
年
月
日
より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。