薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
商品名: |
サンドスタチンLAR筋注用キット30mg[消化管ホルモン産生腫瘍、先端巨大症・下垂体性巨人症] |
主成分: |
オクトレオチド酢酸塩(Octreotide acetate)
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この薬の作用と効果について
膵臓などの消化管や脳の下垂体にできた腫瘍から過剰に分泌されているホルモンの分泌を抑えて、そのことによって起こっていた症状をやわらげます。 通常、消化管ホルモン産生腫瘍、先端巨大症・下垂体性巨人症に伴う症状の改善に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- この薬は、同じ成分の皮下注射を行い、効果がみられ、安全に使用できると確認されたあとに使用されます。
通常、4週間(28日)に1回、おしりの筋肉に注射します。 - 消化管ホルモン産生腫瘍で使用する場合は、1回目に使用する時だけ、2週間は以前使っていた注射を一緒に使います。
- 効果をみながら長期間使用することがあります。具体的な注射回数については、医師にお聞きください。
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生活上の注意
- 長期の使用に関しては、定期的に胆のうおよび胆管を調べることがあります。指定された日時に検査を受けてください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、胆石症、注射部位疼痛、注射部位硬結、便秘などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 呼吸困難、蕁麻疹、全身のかゆみを伴った発赤[アナフィラキシー]
- 徐脈(50/分以下)、息切れ、めまい[徐脈]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
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