薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
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アムロジピンベシル酸塩(Amlodipine besilate)
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剤形: |
微黄色の錠剤、直径8.2mm、厚さ4.7mm |
シート記載: |
(表)ザクラスHD 275、(裏)ザクラスHD |
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この薬の作用と効果について
昇圧物質であるアンジオテンシンIIの受容体に拮抗するとともに、血管平滑筋のカルシウムチャネルに作用して、末梢血管の抵抗を低下させることにより、血圧を下げる薬です。 通常、高血圧症の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。腎障害、肝障害、脳血管障害、高カリウム血症、血液透析中、減塩療法中、手術前である。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 成人は1回1錠を1日1回服用します。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気が付いたときに1回分を飲んでください。ただし、次の服用時間が8時間以内の場合は、忘れた分は飲まないでおき、次の服用時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 血圧が下がりすぎることにより、めまい、ふらつきがあらわれることがありますので、高所での作業、車の運転など危険をともなう機械の操作などには十分注意してください。
- 降圧作用が強まることがあるので、この薬は、グレープフルーツジュースと一緒に飲まないでください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、湿疹、めまい、ふらつき、むくみ、徐脈、動悸、血圧低下、ほてり、頭痛、下痢、みぞおちの痛み、便秘、口内炎、歯肉肥厚などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してくだい。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 顔・舌・のどが腫れる、息苦しい[血管浮腫]
- 冷たく感じる、吐く、意識がなくなる[ショック、失神、意識消失]
- 尿量が減る、顔や手足がむくむ、発熱[急性腎不全]
- 手足や唇がしびれる、筋力がおとろえる[高カリウム血症]
- 皮膚や白目が黄色くなる、体がだるい、食欲不振[肝機能障害、黄疸]
- 鼻血、歯ぐきの出血、皮下出血、発熱、のどが痛い[血小板減少、白血球減少]
- 徐脈、めまい[房室ブロック]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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