薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
ラモセトロン塩酸塩(Ramosetron hydrochloride)
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剤形: |
うすい黄みの赤色の口腔内崩壊錠、直径約6.5mm、厚さ約3.1mm |
シート記載: |
(表)イリボーOD 2.5μg、イリボーOD、2.5μg、口腔内崩壊錠、アステラス製薬、(裏)IrribowOD 2.5μg、イリボーOD、2.5、下痢型過敏性腸症候群治療剤、社マーク、社マーク+127 |
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この薬の作用と効果について
遠心性神経のセロトニン5-HT3受容体に拮抗することによって下痢を改善し、求心性神経のセロトニン5-HT3受容体に拮抗することによって腹痛を改善します。 通常、下痢型過敏性腸症候群の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。腹部手術歴がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 男性:通常、成人男性は1回2錠(主成分として5μg)を1日1回服用します。症状により適宜増減されますが、1日最高服用量は4錠(10μg)までとされています。
女性:通常、成人女性は1回1錠(主成分として2.5μg)を1日1回服用します。効果不十分の場合には増量されますが、1日最高服用量は2錠(5μg)までとされています。 いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。 - 普通の薬と同様に、水またはぬるま湯で飲んでください。唾液で速やかにとけるので、舌の上に乗せて唾液を含ませ、舌で押すようにして、唾液と一緒に飲み込むこともできます。
- 寝たままの状態で、水なしでは飲まないでください。
- 飲み忘れた場合は、気がついたときにできるだけ早く飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近い場合には、忘れた分は飲まないで1回分とばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、便秘、硬便などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。また、3日以上連続して排便のない場合には一旦服用を中断し、その後の服用方法は担当の医師または薬剤師に相談してください。特に、女性では男性に比べて便秘、硬便があらわれやすいため注意してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 顔面蒼白、冷汗、立ちくらみ[ショック、アナフィラキシー]
- 急激な腹痛、血便、発熱[虚血性大腸炎]
- 便が出ない、便秘[重篤な便秘]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 錠剤の表面に成分が白または赤い斑点として見られることがあります。
- 薬がすれることにより表面が白く見えることがあります。
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
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