共和クリティケア株式会社
注射剤
2019年9月改訂
薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
エダラボン点滴静注30mgバッグ「アイロム」
主成分:
エダラボン(Edaravone)
剤形:
注射剤
シート記載:
この薬の作用と効果について
血液の流れがわるくなったところで増加する有害なフリーラジカルを消去することにより、脳を保護します。
通常、脳梗塞急性期に伴う神経症候、日常生活動作障害、機能障害の改善に用いられます。
次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。腎機能障害、感染症、肝機能障害、心疾患、意識障害がある。
妊娠または授乳中
他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
用法・用量(この薬の使い方)
あなたの用法・用量は
(医療担当者記入)
通常、1日朝夕2回、30分かけて点滴で静脈内へ注射します。症状を見ながら使用期間を決めていきますが、14日以内です。
生活上の注意
この薬を注射したときは、頻回に(検査の回数は症状によって異なります)、腎機能検査、肝機能検査、血液検査を行います。
この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、発疹、発赤、腫脹、膨疹、かゆみ、紅斑、注射部発疹、注射部発赤腫脹、吐き気、発熱などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
尿量減少、手足や顔のむくみ、のどの渇き[急性腎不全、ネフローゼ症候群]
全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[劇症肝炎、肝機能障害、黄疸]
鼻血、歯ぐきの出血、発熱[血小板減少、顆粒球減少]
動悸や息切れ、めまい、耳鳴り[播種性血管内凝固症候群]
発熱、せき、呼吸困難[急性肺障害]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
保管方法その他
医療担当者記入欄
年
月
日
より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。