くすりのしおり

注射剤
2014年6月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
イリノテカン塩酸塩点滴静注液100mg「日医工」
 主成分:
イリノテカン塩酸塩水和物(Irinotecan hydrochloride hydrate)
 剤形:
注射剤
 シート記載:

この薬の作用と効果について

がん細胞のDNAの合成を阻害して、がん細胞の増殖を抑えます。
通常、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、子宮頸癌、卵巣癌、胃癌(手術不能または再発)、結腸・直腸癌(手術不能または再発)、乳癌(手術不能または再発)、有棘細胞癌、悪性リンパ腫(非ホジキンリンパ腫))、小児悪性固形腫瘍、治癒切除不能な膵癌の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。骨髄機能抑制、感染症、下痢(水様便)、腸管麻痺、腸閉塞、間質性肺炎または肺線維症、腹水、胸水、黄疸がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 通常、1日1回、点滴で静脈内に注射します。
  • 注射の間隔は、一緒に使用する他の薬や、患者さんの状態などによって異なりますので、具体的なスケジュールについては、医師に確認してください。

生活上の注意

  • グレープフルーツジュースに含まれる成分がこの薬の効果を強めることがありますので、治療中には飲まないでください。
    また、セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品はこの薬の効果を弱めるおそれがありますので、治療中は摂取しないでください。
  • 骨髄機能が低下すると、感染が起こりやすくなったり、出血が起こりやすくなりますが、自分ではなかなか気づきません。したがって定期的に(週に1〜2回、場合によってはそれ以上)血液を検査して早期発見に心がける必要があります。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、吐き気・嘔吐、食欲不振、腹痛、脱毛などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 貧血症状、発熱、出血傾向[骨髄機能抑制]
  • 泥状または水様の便、腹痛、下痢[高度な下痢、腸炎]
  • 激しい腹痛、腹痛、腸管内容の通過障害[腸管穿孔、消化管出血、腸閉塞]
  • 発熱、咳、呼吸困難[間質性肺炎]
  • 呼吸困難、血圧低下、顔面蒼白[ショック、アナフィラキシー]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。