薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
アトルバスタチンカルシウム水和物(Atorvastatin calcium hydrate)
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剤形: |
白色の錠剤、直径6.1mm、厚さ2.8mm |
シート記載: |
アトルバスタチン錠10mg「TSU」、TSU038、10mg、アトルバスタチン、Atorvastatin Tablets.10mg、HMG-CoA還元酵素阻害剤 |
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この薬の作用と効果について
肝臓のコレステロール合成を阻害することにより、血液中のコレステロールを低下させます。 通常、高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。肝障害、腎障害
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 高コレステロール血症:通常、成人は1回1錠(アトルバスタチンとして10mg)を1日1回服用します。年齢・症状により適宜増減されますが、重症の場合は1日2錠(20mg)まで増量されることもあります。
家族性高コレステロール血症:通常、成人は1回1錠(アトルバスタチンとして10mg)を1日1回服用します。年齢・症状により適宜増減されますが、重症の場合は1日4錠(40mg)まで増量されることもあります。 いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は、忘れた分は飲まないで1回分をとばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 指示された食事療法や運動療法をきちんと守ってください。
- グレープフルーツジュースは薬の作用を強めることがありますので、同時に服用しないでください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、かゆみ、発疹、皮疹、貧血、下痢、軟便、吐き気、胸やけ、便秘、胃不快感、心窩部痛(心窩部の疼痛)、腹部膨満感、食欲不振、消化不良、筋肉痛、背部痛、頸・肩のこり、こわばり感、めまい、不眠(症)、四肢しびれ(感)、頭痛、全身倦怠(感)、浮腫(顔面・四肢など)などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 筋肉痛、脱力感、赤褐色尿[横紋筋融解症、ミオパシー]
- 吐き気・嘔吐、倦怠感、皮膚や白目が黄色くなる[劇症肝炎、肝炎、肝機能障害、黄疸]
- まぶた・口唇・舌の腫れ、呼吸困難、蕁麻疹[過敏症]
- のどの痛み、全身倦怠感、出血傾向[無顆粒球症、汎血球減少症、血小板減少症]
- 発熱、皮膚・粘膜が赤く腫れて発疹や水ぶくれができる、眼球結膜の充血[皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症、多形紅斑]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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