くすりのしおり

内服剤
2019年5月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
アロチノロール塩酸塩錠10mg「DSP」
 主成分:
アロチノロール塩酸塩(Arotinolol hydrochloride)
 剤形:
うすいだいだい色の錠剤、直径約7.6mm、厚さ約4.2mm
 シート記載:
(表)アロチノロール塩酸塩10mg「DSP」、アロチノロール塩酸塩「DSP」、10mg
(裏)Arotinolol Hydrochloride Tablets 10mg"DSP"」、アロチノロール塩酸塩10mg「DSP」、#532

この薬の作用と効果について

α、β受容体遮断作用により、高血圧の人の血圧を下げ、狭心症発作を予防またはやわらげ、脈の乱れ(頻脈性不整脈)を整えます。骨格筋のβ2遮断作用により、手などが振える患者さんの振えを鎮めます。
通常、本態性高血圧症(軽症〜中等症)、狭心症、頻脈性不整脈、本態性振戦の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。心疾患(高度の徐脈、房室ブロック、洞房ブロック、洞不全症候群、心原性ショック、肺高血圧による心不全、うっ血性心不全)、糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシス、気管支喘息、気管支けいれん、褐色細胞腫がある。
  • 妊娠、授乳中または妊娠している可能性がある。
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 本態性高血圧症(軽症〜中等症)、狭心症、頻脈性不整脈:通常、成人は1回1錠(主成分として10mg)を1日2回服用しますが、年齢・症状により適宜増減され、効果不十分な場合は1日3錠(30mg)まで増量されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
    本態性振戦:通常、成人は1回量として主成分5mgを1日2回服用から開始し、維持量として1回1錠(主成分として10mg)を1日2回服用しますが、年齢・症状により適宜増減され、1日3錠(30mg)まで増量されます。本剤は1錠に10mgを含む製剤です。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合(狭心症の治療または予防のために飲んでいる場合)は、気が付いた時点ですぐに1回分を飲んでください。その後は指示された時間から飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
    飲み忘れた場合(狭心症以外の治療のために飲んでいる場合)は、気がついた時点で1回分を飲んでください。ただし、次に服用するまでに時間が少ない場合は、次に指示された時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意

  • 血圧低下によりめまい、ふらつきがあらわれることがありますので、車の運転、高所での作業、危険を伴う機械の操作などには充分注意してください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、徐脈、めまい・ふらつき、脱力・けん怠感、発疹、じんま疹、そう痒、灼熱感などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 呼吸困難、失神、めまい[心不全、房室ブロック、洞房ブロック、洞不全症候群]
  • 息切れ、めまい[徐脈]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。