薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
ロサルタンカリウム(Losartan potassium)
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剤形: |
白色の割線入錠剤、直径7.1mm、厚さ3.3mm |
シート記載: |
ロサルタンカリウム錠50mg「DK」、ロサルタンカリウム、50、LN M、LOSARTAN POTASSIUM 50「DK」 |
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この薬の作用と効果について
アンジオテンシンII受容体拮抗作用により、血圧を下げ、また、蛋白尿を減らすなど腎臓を保護し、腎機能の悪化を抑える働きがあります。 通常、高血圧症、高血圧および蛋白尿を伴う2型糖尿病における糖尿病性腎症の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。肝障害がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 高血圧症:通常、成人は1回0.5〜1錠(主成分として25〜50mg)を1日1回服用します。年齢・症状により適宜増減され、1日2錠(100mg)まで増量されることがあります。
高血圧および蛋白尿を伴う2型糖尿病における糖尿病性腎症:通常、成人は1回1錠(主成分として50mg)を1日1回服用しますが、血圧値により1日2錠(100mg)まで増量されることがあります。ただし、過度の血圧低下を起こすおそれがある場合は1回0.5錠(25mg)から開始されます。 いずれも、必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次に通常服用する時間が近い場合は飲まずに、次の服用時間から1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 血圧低下により、めまい・ふらつきなどがあらわれることがありますので、車の運転、高所での作業、危険を伴う機械の操作などには十分注意してください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、頭痛、めまい、嘔吐・嘔気、ほてり、低血圧、無力症/疲労などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 蕁麻疹、呼吸困難、全身潮紅[アナフィラキシー]
- まぶた・口唇・舌の腫れ、蕁麻疹、呼吸困難[血管浮腫]
- 尿量減少、全身のむくみ、のどの渇き[腎不全]
- 冷汗、吐き気、気を失う[ショック、失神、意識消失]
- 手足や唇のしびれ、筋力の減退、手足の麻ひ[高カリウム血症]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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