薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
剤形: |
淡黄色の錠剤、直径6.45mm、厚さ3.2mm |
シート記載: |
ルネスタ2mg、ルネスタ2、Lunesta |
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この薬の作用と効果について
睡眠に深く関わるGABA受容体へ作用することにより、寝つきをよくし、眠りを持続させる働きがあります。 通常、不眠症の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。重症筋無力症、急性閉塞隅角緑内障、呼吸機能の低下(肺性心、肺気腫、気管支喘息、脳血管障害の急性期)がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回1錠(主成分として2mg)を、高齢者は1回主成分として1mgを1日1回就寝前に服用します。症状により適宜増減されますが、成人では主成分として3mgを、高齢者では主成分として2mgを超えることはありません。本剤は1錠中に主成分2mgを含有します。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 就寝の直前に飲んでください。いったん寝たあと、短時間後にまた起きて仕事などをするときには飲まないでください。
- 食事と一緒に、あるいは食事のすぐ後には飲まないでください。
- 飲み忘れた場合は翌朝起きるまでにかなり時間があれば1回分飲んでもかまいません。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 薬の影響が次の朝以降にみられたり、眠気を催したり、注意を集中することができなくなることがあるので、自動車など危険を伴う機械の操作はしないでください。
- アルコール(飲酒)は薬の作用を強め、副作用が起きやすくなるので、飲酒はさけてください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、味覚異常、眠気、頭痛、口渇、めまい、そう痒症、発疹などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- じんましん、目や口唇周囲の腫れ、呼吸困難[ショック、アナフィラキシー]
- 薬がないといられない、(薬の中止で)不安・異常な夢・吐き気・不眠[依存性]
- 息苦しい、息切れがする[呼吸抑制]
- 皮膚や白目が黄色くなる、倦怠感、食欲不振[肝機能障害]
- 悪夢、意識レベルの低下、興奮、錯乱、幻覚、睡眠中の異常行動[精神症状、意識障害]
- 一時的に記憶喪失、入眠までの、あるいは途中で眼が覚めた時に出来事を記憶していない、もうろう感[一過性前向性健忘、もうろう状態]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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