エーザイ株式会社
注射剤
2017年11月改訂
薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
プロハンス静注20mL
主成分:
ガドテリドール(Gadoteridol)
剤形:
注射剤
シート記載:
この薬の作用と効果について
磁気共鳴画像(MRI)用の造影剤です。本剤は常磁性金属ガドリニウムイオンのキレート化合物で、MRI撮像において緩和時間を短縮することにより組織および病変部のコントラストを増強し、診断能の向上をもたらします。
通常、MRI検査に使用され、脳・脊髄造影や躯幹部・四肢造影に用いられます。
次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。一般状態が極度に悪い。気管支喘息、腎障害である。本人または両親や兄弟が喘息やアレルギー性鼻炎、発疹やじんましんがでやすいアレルギー体質である。けいれんやてんかんを起こしたことがある。以前にガドリニウム造影剤を使用したことがある。
妊娠または授乳中
他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
用法・用量(この薬の使い方)
あなたの用法・用量は
(医療担当者記入)
通常、1回から2回、静脈内に注射します。
MRI検査の際に使用します。
生活上の注意
この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、蕁麻疹、吐き気、嘔吐、肝機能異常などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
顔面蒼白、冷汗、ふらつき、呼吸困難、ふらふらする、眼や唇の周りがはれる[ショック、アナフィラキシー]
体がけいれんする[痙攣発作]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
保管方法その他
類薬において、注射開始から1時間から数日後にも発熱、発疹、吐き気、血圧低下、呼吸困難などがあらわれることがあります。上記の症状があらわれた場合、すぐに担当の医師などに連絡してください。
医療担当者記入欄
年
月
日
より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。