エーザイ株式会社
注射剤
2018年2月改訂
薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
イオメロン350注20mL
主成分:
イオメプロール(Iomeprol)
剤形:
注射剤
シート記載:
この薬の作用と効果について
X線を吸収することにより、体、血管や尿路の病気の部位を撮影します。
通常、CT検査や血管造影検査、尿路造影検査に使用されます。
次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。甲状腺疾患、気管支喘息、心障害、肝障害、腎障害、マクログロブリン血症、多発性骨髄腫、テタニー、褐色細胞腫およびその疑い、本人または両親や兄弟がアレルギー体質、脱水症状、高血圧、糖尿病、急性膵炎、重症筋無力症、中枢神経系障害がある。
妊娠または授乳中
他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
用法・用量(この薬の使い方)
あなたの用法・用量は
(医療担当者記入)
通常、検査の際、1回から数回、静脈内に注射、または、カテーテルを用いて動脈内や心臓内に注入します。
生活上の注意
薬を早く体の外に出すために、検査終了後は水分を多くとってください。
この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として発疹、じんま疹、発赤、かゆみ、頭痛、吐き気、嘔吐、血圧低下、くしゃみ、咳嗽、発熱、倦怠感、熱感などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
気をうしなう、息苦しい、顔が青白くなる[ショック]
息苦しい、喉がはれる、じんま疹[アナフィラキシー]
胸がドキドキする、めまいがする、胸がしめつけられるように痛い[心室細動、冠動脈攣縮]
体がだるい、吐き気がする、食欲がない、白目や皮膚が黄色くなる[肝機能障害、黄疸]
手足がしびれる、手足をうまく動かせない、ろれつが回らない[脳血管障害]
尿の量が少なくなる、むくみ[腎不全]
発熱、ところどころに小さな膿をともなう発疹が出る、目の充血、皮膚・粘膜のただれ[皮膚障害]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
保管方法その他
本剤を注射してから1時間から数日後に吐き気、胸の痛み、背中の痛み、発熱、皮疹、かゆみなど副作用と思われる症状が出る場合があります。このような症状がみられた場合には、すぐに担当の医師に相談してください。
医療担当者記入欄
年
月
日
より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。