薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
一硝酸イソソルビド(Isosorbide mononitrate)
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剤形: |
白色の錠剤、直径7.0mm、厚さ2.4mm |
シート記載: |
(表)121、アイトロール10mg、(裏)アイトロール、10mg |
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この薬の作用と効果について
心臓をとりまく冠状動脈を拡げて血流量を増やし、心臓に酸素や栄養を補給するとともに、全身の血管の抵抗を減らして心臓の負担を軽くします。 通常、狭心症の発作の予防や治療に用いられます。急に起こった発作をすぐにしずめるために使用する薬ではありません。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。低血圧、閉塞隅角緑内障、頭部の外傷、脳出血、貧血がある。
- 他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて他に使用中の医薬品に注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回2錠(主成分として20mg)を1日2回服用しますが、年齢、症状により適宜増減されます。効果が不十分な場合は1回4錠(40mg)を1日2回服用します。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついたときに1回分を飲んでください。次の服用時間まで約6時間以上ある場合は、次回は通常どおりの時間に飲んでください。また、約6時間より短い場合は、次回の分は約6時間たってから飲み、次々回から通常どおりの時間に飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 飲酒により血管拡張作用が増強され、血圧が下がることがあるので、注意してください。
- 頭痛などの副作用により、注意力、集中力、反射運動能力などが低下することがあるので、このような場合には、自動車の運転などの危険を伴う機械の操作は行わないでください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、頭痛、頭重感、めまい、動悸、発疹、そう痒感などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[肝機能障害、黄疸]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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