くすりのしおり

内服剤
2016年3月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
アマンタジン塩酸塩錠100mg「日医工」
 主成分:
アマンタジン塩酸塩(Amantadine hydrochloride)
 剤形:
白色の錠剤、直径8.2mm、厚さ4.2mm
 シート記載:
アマンタジン塩酸塩錠100mg「日医工」、アマンタジン、100mg、n006、Amantadine HCl Tab.100mg、アマンタジン塩酸塩錠100mg

この薬の作用と効果について

脳内の神経伝達物質ドパミン、セロトニンなどに作用し、脳梗塞後遺症でみられる意欲や自発性の低下を改善します。脳内のドパミンの神経伝達を増強することでパーキンソン症候群の症状(手足のふるえなど)を緩和します。また、A型インフルエンザウイルスのヒト細胞内への侵入過程を阻害し、ウイルスの増殖を防ぎます。
通常、パーキンソン症候群、脳梗塞後遺症に伴う意欲・自発性低下の改善、A型インフルエンザ感染症の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。てんかんまたはその既往歴、けいれん素因、透析を必要とするような腎障害がある。
  • 妊娠、妊娠している可能性がある、授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • パーキンソン症候群:通常、成人は初期量として1日主成分として100mgを1〜2回に分けて服用を始め、1週間後に維持量として1回1錠(100mg)を1日2回服用します。年齢・症状により適宜増減されますが、最大量は1回1錠(100mg)1日3回までとなっています。
    脳梗塞後遺症:通常、成人は1日主成分として100〜150mgを2〜3回に分けて服用しますが、年齢・症状により適宜増減されます。
    A型インフルエンザ感染症:通常、成人は1日主成分として100mgを1〜2回に分けて服用します。年齢・症状により適宜増減されますが、高齢者および腎障害がある場合、最大量は1日1錠(100mg)までとなっています。
    本剤は1錠中に主成分100mgを含有します。いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は気がついたときにできるだけ早く飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は飲み忘れた分は飲まないで1回分を飛ばし、次に飲む時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。急に飲むのを止めるとパーキンソン病の症状が悪化したり、高熱などがあらわれることがあります。

生活上の注意

  • めまい、ふらつき、立ちくらみ、霧視などがあらわれることがありますので、自動車の運転や高所作業など危険を伴う機械の操作は避けてください。
  • 関連性は不明ですが、この薬をA型インフルエンザ感染症に使用した後に異常行動などの精神神経症状がみられた例が報告されています。自宅で療養する場合、保護者は少なくとも2日間、小児や未成年者が一人にならないよう注意してください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、睡眠障害、便秘、食欲不振、吐き気・嘔吐、口渇、めまい、立ちくらみなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 高熱、意識障害、筋肉のこわばり[悪性症候群]
  • 高熱、眼球粘膜の充血、紅斑[中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群]
  • 目の異物感、まぶしい、目のかすみ[視力低下を伴うびまん性表在性角膜炎、角膜浮腫様症状]
  • 呼吸困難、足のむくみ、疲れやすい[心不全]
  • 全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[肝機能障害]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。