薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
商品名: |
ランソプラゾールOD錠15mg「DK」[消化器用剤] |
剤形: |
淡褐色〜暗褐色の斑点がある白色〜帯黄白色の錠剤、直径9.0mm、厚さ4.7mm |
シート記載: |
ランソプラゾールOD錠15mg「DK」、LP15、LANSOPRAZOLE OD 15 DK、15mg |
|
 |
この薬の作用と効果について
胃粘膜のプロトンポンプの酵素活性を阻害し、胃酸の分泌を抑制します。 通常、胃・十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、Zollinger-Ellison症候群、非びらん性胃食道逆流症の治療、低用量アスピリン・非ステロイド性抗炎症薬服用時における胃潰瘍または十二指腸潰瘍の再発抑制に用いられます。
|
次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。肝障害がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
|
用法・用量(この薬の使い方)
- 胃・十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、Zollinger-Ellison症候群:通常、成人は1回2錠(主成分として30mg)を1日1回服用します。服用期間は胃潰瘍、吻合部潰瘍では8週間まで、十二指腸潰瘍では6週間までとされています。
逆流性食道炎:通常、成人は1回2錠(主成分として30mg)を1日1回服用します。服用期間は8週間までとされています。再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法では1回1錠(15mg)を1日1回服用しますが、効果不十分の場合は1日1回2錠(30mg)に増量されることがあります。 非びらん性胃食道逆流症:通常、成人は1回1錠(主成分として15mg)を1日1回服用します。服用期間は4週間までとされています。 低用量アスピリン・非ステロイド性抗炎症薬服用時における胃潰瘍または十二指腸潰瘍の再発抑制:通常、成人は1回1錠(主成分として15mg)を1日1回服用します。 いずれも、必ず指示された服用方法に従ってください。 - この薬は舌の上でだ液を含ませ、舌で軽くつぶし、だ液のみで飲むことができます。普通の薬と同じように水で飲むこともできます。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時に1回分を飲んでください。ただし、次の服用時間まで8時間以上あけてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
|
生活上の注意
|
この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、発疹、かゆみ、多形紅斑、便秘、下痢、口渇、腹部膨満感、頭痛、眠気、発熱、女性化乳房などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 呼吸困難、全身潮紅、じん麻疹[アナフィラキシー反応、ショック]
- 貧血症状、発熱、鼻血・皮下出血[汎血球減少、無顆粒球症、顆粒球減少、溶血性貧血、血小板減少、貧血]
- 全身けん怠感、吐き気、皮膚や結膜などが黄色くなる[重篤な肝機能障害]
- 発熱、粘膜の発赤・びらん、紅斑[中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群]
- 発熱、から咳、呼吸困難[間質性肺炎]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
|
保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
|
医療担当者記入欄
年
月
日
|