薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
β-ガラクトシダーゼ(アスペルギルス)(β-galactosidase (aspergillus))
|
シート記載: |
カラシミーゼ散50%、CARRASHIMEASE、50%・0.5g |
|
 |
この薬の作用と効果について
消化管内で乳糖をブドウ糖とガラクトースに分解する働きを助け、消化吸収を良くします。 通常、乳児の乳糖不耐(腸内の乳糖分解力が弱い)により生ずる消化不良(下痢など)や、経管栄養食や経口流動食などを摂取時の乳糖不耐により生ずる下痢などの改善に用いられます。
|
次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
- 他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて他に使用中の医薬品に注意してください)。
|
用法・用量(この薬の使い方)
- 乳児の消化不良:通常、1回0.25〜0.5g(主成分として0.125〜0.25g)を授乳時に一緒に飲ませます。母乳の場合はスプーンで少量の水または微温湯に溶かして授乳の途中に飲ませてください。人工栄養の場合は粉乳とよく混ぜ合わせ通常の粉乳調整法にしたがって調乳して飲ませてください。
経管栄養食、経口流動食摂取時の下痢など:通常、摂取する乳糖量10gに対して1g(主成分として0.5g)を食事と一緒に服用しますが、症状により適宜増減されます。 いずれも、必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は、忘れた分は飲まないで1回分を飛ばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
|
生活上の注意
|
この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、発疹、腹部膨満感、嘔吐、便秘などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
|
保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、湿気を避けて冷所で保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
|
医療担当者記入欄
年
月
日
|