吉田製薬株式会社
外用剤
2009年12月改訂
薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
次亜塩1%液「ヨシダ」
主成分:
次亜塩素酸ナトリウム(Sodium hypochlorite)
剤形:
無色〜微淡黄緑色の澄明な液剤
シート記載:
この薬の作用と効果について
殺菌消毒剤で、使用濃度において、細菌芽胞を除く、グラム陽性菌、グラム陰性菌、真菌、ウイルスに殺菌効果を示します。
通常、手指・皮膚、手術部位の皮膚・粘膜、医療機器、病室・家具・器具・物品、排泄物、HBウイルス、患者用プール水の消毒に用いられます。
次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
妊娠または授乳中
他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
用法・用量(この薬の使い方)
あなたの用法・用量は
(医療担当者記入)
手指・皮膚
:通常、20〜100倍に薄めた液(有効塩素濃度100〜500ppm・主成分として0.01〜0.05%)に浸すか、清拭して消毒します。
手術部位の皮膚・粘膜
:通常、100〜200倍に薄めた液(有効塩素濃度50〜100ppm・主成分として0.005〜0.01%)で洗浄して消毒します。
医療機器
:通常、20〜50倍に薄めた液(有効塩素濃度200〜500ppm・主成分として0.02〜0.05%)に1分間以上浸漬するか、またはお湯で20〜50倍に薄めた液で清拭して消毒します。
病室・家具・器具・物品など
:通常、20〜50倍に薄めた液(有効塩素濃度200〜500ppm・主成分として0.02〜0.05%)で清拭して消毒します。
排泄物
:通常、原液〜10倍に薄めた液(有効塩素濃度1,000〜10,000ppm・主成分として0.1〜1%)で消毒します。
HBウイルス
:通常、汚染された場合には原液(有効塩素濃度10,000ppm・主成分として1%)で、汚染がはっきりしない場合には2〜10倍に薄めた液(有効塩素濃度1,000〜5,000ppm・主成分として0.1〜0.5%)で消毒します。
患者用プール水
:通常、残留塩素量が1ppmになるように用いて消毒します。
いずれも、必ず指示された使用方法に従ってください。
原液や濃厚液が眼に入らないように注意してください。眼に入った場合には水でよく洗い流してください。
濃度に注意して使用してください。
使用時に発生する蒸気は呼吸器などを刺激するので、吸入しないようにしてください。
外用にだけ使用し、飲まないでください。
粘膜、創傷面または炎症部位に長期間または広範囲に使用しないでください。
血清、膿汁などの蛋白質が付着している医療器具などに用いる場合には、十分に洗い落としてから使用してください。
使用し忘れた場合は思い出したときすぐ使用してください。絶対に2回分を一度に使用してはいけません。
誤って多く使用した場合は医師または薬剤師に相談してください。
医師の指示なしに、自分の判断で使用を止めないでください。
生活上の注意
この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、発疹などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
該当する記載事項はありません。
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
保管方法その他
乳幼児、小児の手の届かないところで、光、高温、湿気を避けて保管してください。
薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
医療担当者記入欄
年
月
日
より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。