薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
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ヒドロクロロチアジド(Hydrochlorothiazide)
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剤形: |
うすい赤色の錠剤、直径8.5mm、厚さ3.9mm |
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この薬の作用と効果について
体内で産生されるアンジオテンシンIIの血管収縮を遮断し、また腎臓のナトリウム排泄促進により循環血漿量を減少させて、高血圧症の血圧を下げます。 通常、高血圧症の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。無尿または透析中、体液中のナトリウム・カリウムが減少している、腎障害、肝障害、高カリウム血症、痛風、糖尿病、減塩療法中、手術予定がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回1錠を1日1回服用します。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は気がついた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が8時間以内の場合は、忘れた分は飲まないで1回分を飛ばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 血圧が低下することにより、めまい、ふらつきが起こることがありますので、高所での作業、車の運転や危険を伴う機械の操作には注意してください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、めまい、頭痛、低血圧(立ちくらみ)などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 呼吸困難、蕁麻疹、全身にかゆみを伴った発赤[アナフィラキシー]
- 顔面や唇、咽頭や舌の腫れ、息苦しい[血管浮腫]
- 尿量減少、手足のむくみ、食欲不振[腎不全]
- 力が入らない、手足や唇のしびれ、手足の麻痺[高カリウム血症]
- 意識消失、嘔吐、冷感[ショック、失神、意識消失]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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