薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
ピレンゼピン塩酸塩水和物(Pirenzepine hydrochloride hydrate)
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剤形: |
白色の錠剤、直径9.0mm、厚さ3.0mm |
シート記載: |
(表面)Gastrozepin Tablets 25mg、61C (裏面)ガストロゼピン錠25mg、社マーク、Boehringer Ingelheim、リサイクルマーク |
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この薬の作用と効果について
胃液分泌を選択的に抑制して、胃酸やペプシンを抑えるとともに胃を防御する粘液等を増やします。 通常、胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、付着粘液)や消化器症状の改善、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。前立腺肥大、緑内障がある。
- 他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて他に使用中の医薬品に注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回1錠(主成分として25mg)を1日3〜4回服用しますが、年齢や症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時点でできるだけ早く飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合には、1回分を飛ばして、次の分からふだんの飲み方に戻してください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 眼の調節障害(物がだぶって見えたり、目のかすみ、異常なまぶしさ)を起こすことがあるので、車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、口渇、便秘、下痢、発疹、吐き気などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 発熱、全身けん怠感、のどが痛い[無顆粒球症]
- 発疹、じんましん、息苦しい[アナフィラキシー様症状]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、高温、湿気を避けて、遮光して保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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医療担当者記入欄
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