薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
エンテカビル水和物(Entecavir hydrate)
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剤形: |
白色、三角形の錠剤、垂線8.4mm、厚さ3.7mm |
シート記載: |
(表)Baraclude 0.5mg, BMS 1611, (裏)バラクルード 0.5mg |
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この薬の作用と効果について
B型肝炎ウイルス(HBV)の増殖に必要なDNAポリメラーゼの働きを抑えてウイルス量を減らします。 通常、B型慢性肝疾患におけるB型肝炎ウイルスの増殖抑制に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回1錠(エンテカビルとして0.5mg)を1日1回空腹時(食事の前後2時間をさける)に服用します。なお、他剤(ラミブジン)が効かなかった場合、1回2錠(1mg)を1日1回服用することがあります。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は気がついた時に1回分を飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は、1回飛ばして、次の時間に1回分飲んでください。2回分を一度に飲んではいけません。次からは、予め決めた時間に飲んでください。どうしたらよいか分からない時は、医師または薬剤師に相談してください。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。この薬は通常、長期間の服用が必要です。服用を途中で勝手にやめると病気が悪化することがありますから、医師や薬剤師の指示通りに飲んでください。
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生活上の注意
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、頭痛、下痢、鼻咽頭炎、背部痛、不眠症などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、すぐに医師の診療を受けてください。
- からだがだるい、吐き気、嘔吐、かゆみ、白目・皮膚・尿が黄色くなる[肝機能障害、投与終了後の肝炎の悪化]
- からだがだるい、発疹、皮膚のかゆみ、息切れ、息苦しさ[アナフィラキシー様症状]
- からだがだるい、吐き気、嘔吐、腹痛、息苦しさ[乳酸アシドーシス]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、光、湿気をさけて室温(1〜30℃)で保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
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