薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
剤形: |
白色〜黄色の錠剤、直径7.0mm、厚さ2.8mm |
シート記載: |
CERTICAN、サーティカン錠0.5mg(文字の色/青) |
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この薬の作用と効果について
免疫にかかわるT細胞の増殖を抑制して異常な免疫反応を抑えます。 通常、移植した心臓や腎臓、肝臓に対する拒絶反応を抑制するために使用されます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 心移植:通常、成人は主成分として1回0.75mgを1日2回服用します。服用を開始する用量として1回3錠(1.5mg)を1日2回服用する場合もあります。
腎移植:通常、成人は主成分として1回0.75mgを1日2回服用します。 肝移植:通常、成人は1回2錠(主成分として1.0mg)を1日2回服用します。 - いずれの場合も、年齢・症状や薬の血中濃度により適宜増減されます。服用時間を守るなど、必ず指示された服用方法に従ってください。
- この薬は1錠中に主成分0.5mgを含みますが、含有量が異なる錠剤と組み合わせて服用することもあります。
- 飲み忘れた場合は、気がついたときにできるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次に服用する時間は5時間以上間隔をあけてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- この薬を飲んでいると、免疫が抑えられて感染しやすくなるおそれがあります。まめに手を洗ったり、うがい、歯みがきをして清潔に心がけてください。
- 予防接種を受ける場合には、医師または薬剤師に相談してください。
- グレープフルーツジュースと一緒に飲むとこの薬の作用が強く出ることや、セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含む健康食品と一緒に飲むとこの薬の作用が弱くなることが知られていますので、避けてください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、鼻咽頭炎、発熱、高血圧などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 頭痛、顔のむくみ、眼がはれぼったい、尿量が減る[腎障害]
- かぜのような症状、からだがだるい、発熱、吐き気[感染症]
- 発熱、喉が痛い、ふらつき、出血が止まりにくい、歯茎の出血内出血[汎血球減少などの血液障害]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 光および湿気を避けるため、服用直前までPTP包装のまま保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関にご相談ください。
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