薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
剤形: |
赤橙色〜暗褐色の斑点のある白色〜帯黄白色の錠剤、直径11.5mm、厚さ4.9mm |
シート記載: |
(表)213 30 (裏)タケプロンOD30 |
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この薬の作用と効果について
胃粘膜のプロトンポンプの酵素活性を阻害することによって、胃酸の分泌を抑制します。 通常、胃・十二指腸潰瘍、逆流性食道炎などの治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある、肝障害がある。
- 他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて他に使用中の医薬品に注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 胃・十二指腸潰瘍、逆流性食道炎など:通常、成人は主成分として30mgを1日1回服用します。
再発・再燃をくり返す逆流性食道炎の維持療法:通常、成人は主成分として15mgを1日1回服用しますが、効果不十分の場合は1回30mgに増量できます。 本剤は1錠中に主成分30mgを含む製剤です。必ず指示された服用方法に従ってください。 - この薬は舌の上で唾液を含ませ、舌で軽くつぶし、唾液のみで飲むことができます。普通の薬と同じように水で飲むこともできます。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時に1回分を飲んでください。ただし、次の服用時間まで8時間以上あけてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、発疹、かゆみ、便秘、下痢、口渇、腹部膨満感、頭痛、眠気、発熱、女性化乳房などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 全身の発疹、顔面のむくみ、息苦しい[アナフィラキシー反応・ショック]
- 体がだるい、発熱、息切れ、鼻血・皮下出血、赤褐色の尿[汎血球減少・無顆粒球症・顆粒球減少・溶血性貧血・血小板減少・貧血]
- 皮膚や白目が黄色くなる、体がだるい、食欲不振[重篤な肝機能障害]
- 発熱、全身倦怠感、皮膚・眼・口内に発疹ができる・赤くなる[中毒性表皮壊死症・皮膚粘膜眼症候群]
- 発熱、から咳、息苦しい[間質性肺炎]
- 発熱、皮疹、関節痛[間質性腎炎]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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