健栄製薬株式会社
内服剤
2009年11月改訂
薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
リン酸コデイン散1%<ハチ>
主成分:
コデインリン酸塩水和物(Codeine phosphate hydrate)
剤形:
白色〜微帯黄白色の散剤
シート記載:
この薬の作用と効果について
延髄の咳嗽中枢に直接作用して咳反射を抑制することにより咳を鎮めます。また、オピオイド受容体に結合し、鎮痛作用を示します。また腸管蠕動運動を抑制し、下痢を抑えます。
通常、各種呼吸器疾患における鎮咳・鎮静、疼痛時における鎮痛、激しい下痢症状の改善に用いられます。
次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。呼吸抑制、喘息発作中、肝障害、心不全、けいれん状態、急性アルコール中毒、出血性大腸炎、細菌性下痢、甲状腺機能低下症、副腎皮質機能低下症、前立腺肥大による排尿障害がある。
妊娠または授乳中
他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて他に使用中の医薬品に注意してください)。
用法・用量(この薬の使い方)
あなたの用法・用量は
(医療担当者記入)
通常、成人は1回2g(主成分として20mg)を1日3回服用しますが、治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
飲み忘れた場合は気がついたときに1回分を飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は飲まないでおき、次に飲む時間から飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
生活上の注意
眠気、めまいがあらわれることがありますので、自動車の運転など、危険を伴う機械の操作はしないでください。
アルコールは薬の作用を強めることがありますので、注意してください。
この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、発疹、かゆみなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
気分が悪い、不安、薬を使うのがやめられない[依存性]
息切れ、不規則な呼吸、呼吸異常など[呼吸抑制]
正常な思考ができなくなる[錯乱]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
保管方法その他
乳幼児、小児の手の届かないところで、高温、湿気を避け遮光して保管してください。
薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局に相談してください。
医療担当者記入欄
年
月
日
より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。