薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
剤形: |
頭部緑色不透明、胴部黄褐色不透明のカプセル剤、長さ約18mm、直径約6mm |
シート記載: |
(表)Acardi 2.5mg、202、(裏)アカルディ2.5mg、社マーク、Boehringer Ingelheim、リサイクルマーク |
|
 |
この薬の作用と効果について
心筋の収縮タンパクのCaイオン感受性を増強させ、また、ホスホジエステラーゼ(PDE-III)活性抑制作用により血管を拡張して、息切れ・息苦しさなどの症状を改善します。 通常、急性心不全、慢性心不全(軽症〜中等症)の治療に用いられます。
|
次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。心臓病(心筋梗塞、不整脈など)、脳血管障害、肝障害、腎障害がある。
- 他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて他に使用中の医薬品に注意してください)。
|
用法・用量(この薬の使い方)
- 急性心不全:通常、成人は1回1カプセル(主成分として2.5mg)を服用しますが、病態により1日2回服用することもあります。必要によりジギタリス製剤などが併用されます。
慢性心不全(軽症〜中等症):通常、成人は1回1カプセル(主成分として2.5mg)を1日2回食後に服用しますが、年齢・症状により適宜増減されます。ジギタリス製剤、利尿剤などが併用されます。 いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時点でできるだけ早く飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合には、1回分を飛ばして、次の分からふだんの飲み方に戻してください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
|
生活上の注意
|
この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、動悸、吐き気、心室性期外収縮(脈の異常の一種)、低血圧、皮疹、貧血、けん怠感などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- めまい、動悸、胸の痛み、胸の不快感[心室細動]
- 動悸、息切れ、胸部違和感[心室頻拍、心室性期外収縮]
- 全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[肝機能障害、黄疸]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
|
保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
|
医療担当者記入欄
年
月
日
|