薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
剤形: |
白色の錠剤、直径6.5mm、厚さ2.2mm |
シート記載: |
(表) グリミクロン 40mg、40mg、P211、糖尿病用薬 (裏) GLIMICRON 40mg、糖尿病用薬、グリミクロン、40mg |
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この薬の作用と効果について
すい臓に作用し、インスリン分泌を促進させて血糖(血液中の糖分)を下げます。 通常、インスリン非依存型糖尿病(成人型糖尿病)の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。ケトーシス(深く大きい呼吸、意識がなくなる、手のふるえなど)、糖尿病性昏睡または前昏睡、インスリン依存型糖尿病、肝障害、腎障害、感染症、手術前後、外傷、胃腸障害がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1日1錠(主成分として40mg)より開始し、1日1〜2回(朝または朝夕)食前または食後に服用します。維持量は通常1日1〜3錠(40〜120mg)ですが、最大1日4錠(160mg)です。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、飲み忘れた分は飲まないで1回分を飛ばし、次に飲む時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 低血糖症状(脱力感、強い空腹感、冷や汗、動悸、手足のふるえ、意識が薄れるなど)を起こすことがありますので、車の運転や高所での作業、危険をともなう機械の操作などには十分注意してください。低血糖症状が認められるものの、意識障害がない場合は、通常は砂糖を飲食してください。アルファグルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース、ミグリトール)を併用している場合は、ブドウ糖を飲んでください。なお、意識が薄れてきた場合は、医師に連絡してください。
- 食事療法、運動療法を守ってください。食事が抜けたり、遅れたり、酒の飲み過ぎ、激しい運動、下痢、嘔吐などは低血糖を起こしやすいので、注意してください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、皮膚のかゆみ、発疹、吐き気、食欲不振、頭が重いなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 脱力感、高度の空腹感、発汗[低血糖]
- のどの痛み、頭痛、寒気やふるえを伴って高熱が出る[無顆粒球症]
- 全身倦怠感、食欲不振、皮膚や結膜などの黄染[肝機能障害、黄疸]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
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