薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
ミチグリニドカルシウム水和物(Mitiglinide calcium hydrate)
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剤形: |
白色の錠剤、直径6.0mm、厚さ2.0mm |
シート記載: |
グルファスト5mg、糖尿病用薬、GF5、食直前に服用、GLUFAST |
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この薬の作用と効果について
膵臓のβ細胞を刺激してインスリン分泌を促し、食後の血糖の上昇(食後高血糖)を抑えます。 通常、2型糖尿病の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。ケトーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡、1型糖尿病、感染症、手術前後、外傷、肝機能障害、腎機能障害、心臓疾患、脳下垂体機能不全、副腎機能不全、胃腸障害、栄養不良状態、飢餓状態、衰弱状態、激しい筋肉運動を行う方、アルコール摂取者
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回2錠(主成分として10mg)を1日3回毎食直前(5分以内)に服用しますが、症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、食事を始めていたら、その回の服用は避けて次の食直前に1回分を飲んでください。2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 指示された食事療法や運動療法をきちんと守ってください。
- 低血糖によりめまい、ふらつきなどが現れることがありますので、高所作業や車の運転など危険を伴う作業には、十分注意してください。
- 低血糖症状が認められた場合にはショ糖、ブドウ糖、または十分量のブドウ糖を含む清涼飲料水などを摂取してください。また、α-グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状が認められた場合には、ショ糖ではなく、ブドウ糖を摂取してください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、低血糖症状、体重増加、浮腫、腹部膨満、便秘などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 胸が圧迫されたり締め付けられるように痛い、冷汗[心筋梗塞]
- めまい、異常な空腹感、手足が震える[低血糖]
- 全身がだるい、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[肝機能障害]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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