薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
メトホルミン塩酸塩(Metformin hydrochloride)
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剤形: |
白色の錠剤、直径9.1mm、厚さ4.5mm |
シート記載: |
(表)302、(裏)グリコラン、250mg |
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この薬の作用と効果について
肝臓で糖をつくるのを抑えたり、筋肉での糖の利用を促したりして、血糖を下げます。 通常、2型糖尿病の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。乳酸アシドーシスを起こしたことがある、腎機能障害がある、透析を受けている、肝機能障害、心血管系障害(ショック、心不全、心筋梗塞、肺塞栓など)がある、肺機能障害がある、低酸素血症になりやすい状態、お酒を多量に飲んでいる、脱水症、胃腸障害(下痢、嘔吐など)、ケトーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡、1型糖尿病、感染症、手術前後、外傷、栄養不良状態、飢餓状態、衰弱状態、脳下垂体機能不全、副腎機能不全がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1日2錠(主成分として500mg)から開始し、1日2〜3回に分けて食後に服用を始めます。維持量は効果を観察しながら決められますが、1日最高用量は3錠(750mg)です。必ず指示された服用方法にしたがってください。
- 飲み忘れた場合は、次の服用の時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 糖尿病治療の基本ですので、食事療法、運動療法をきちんと守ってください。お酒の飲みすぎや発熱、下痢、嘔吐、食事がとれないなどにより脱水状態になると乳酸アシドーシスを起こすことがありますので注意してください。
- 低血糖症状が起こることがありますので、高い所での作業や自動車の運転などには注意してください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、下痢、食欲不振、腹痛、吐き気、発疹、かゆみなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 吐き気・嘔吐・下痢などの胃腸症状、体がだるい、筋肉痛、過呼吸[乳酸アシドーシス]
- 空腹感、脱力感、冷や汗[低血糖]
- 体がだるい、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[肝機能障害、黄疸]
- 手足の筋肉の痛み、こわばり、しびれ、手足に力がはいらない[横紋筋融解症]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄する場合は受け取った薬局に相談してください。
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