薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
剤形: |
円形の錠剤、直径5.6mm、厚さ3.1mm |
シート記載: |
(表)マリゼブ錠12.5mg、糖尿病用薬、週1回1錠のむ、毎日のむお薬ではありません、□月□日○曜日に1錠のむお薬です、781、(裏)【飲み忘れた時】・気づいた日に飲む・同じ日に2錠のまない |
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この薬の作用と効果について
血糖を一定に保つ働きをするインクレチンを分解する酵素を阻害することにより、血糖が高い時にインスリン分泌促進作用並びにグルカゴン濃度低下作用を増強し血糖コントロールを改善します。 通常、2型糖尿病の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。重症ケトーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡、1型糖尿病、インスリン注射による血糖管理が望まれる重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある、腎機能障害、脳下垂体異常、副腎疾患、十分な食事を摂取していない、衰弱している、激しい運動をしている、酒を大量に飲んでいる。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回2錠(主成分として25mg)を週1回服用します。重度、末期腎不全では、1回1錠(12.5mg)を週1回用します。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は気がついた時、1回分を飲んでください。次回以降はあらかじめ決めた曜日に服用してください。2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 指示された食事療法や運動療法をきちんと守ってください。
- 低血糖症状を起こす事がありますので、高所での作業や車の運転など危険を伴う機械の操作には注意してください。
- 低血糖症状が起こった時には十分量の糖分(砂糖、ブドウ糖、清涼飲料水など)をとるようにしてください。
- α-グルコシダーゼ阻害剤(糖分の吸収を遅らせる薬)と同時に服用中の方は、低血糖症状が起こった時にはブドウ糖をとるようにしてください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、低血糖症、便秘などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 寒気、空腹感、手足のふるえ[低血糖]
- 水ぶくれ、びらん、紅斑[類天疱瘡]
- 激しい上腹部の痛み、腰背部の痛み、吐き気[急性膵炎]
- 排便の停止、腹痛、腹部膨満感[腸閉塞]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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