くすりのしおり

注射剤
2020年6月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
ベバシズマブBS点滴静注100mg「第一三共」
 主成分:
ベバシズマブ(遺伝子組換え)[ベバシズマブ後続2](Bevacizumab (Genetical recombination) [Bevacizumab biosimilar 2])
 剤形:
注射剤
 シート記載:

この薬の作用と効果について

がん細胞の増殖に必要なVEGFというたんぱく質の働きを阻害することにより腫瘍の増殖を抑えます。
通常、結腸がん、直腸がんの治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。以前に血を吐いたことがある。消化管に炎症がある。大きな手術後で傷が治っていない。脳にがんの転移があると診断されている。出血が止まりにくい。血栓塞栓症(心筋梗塞、脳梗塞、深部静脈血栓症、肺塞栓症など)にかかったことがある。糖尿病、高血圧、心臓の病気にかかっている。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 通常、2週間以上の間隔をあけて、点滴で静脈内に注射します。初回は90分かけて点滴しますが、2回目以降は状態を見ながら点滴時間を短くする場合もあります。
  • 効果をみながら使用間隔、使用期間を決めていきます。

生活上の注意

  • 傷の治りが遅くなることがあるので、他院などで手術や抜歯をする方は、この薬を使用していることを医師に伝えてください。
  • 高血圧、尿たんぱくや骨髄抑制などがあらわれることがあるので、定期的に血圧の測定、尿検査や血液検査が行われます。
  • 妊娠する可能性のある方は、この薬を使用している間は適切な避妊を行ってください。また、この薬の使用後も最低6ヵ月間は適切な避妊を行ってください。妊娠を希望される方は医師に相談してください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、高血圧、神経毒性、疲労・倦怠感、食欲減退、吐き気、口内炎、脱毛症などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 冷や汗、めまい、ふらつき、ほてり、からだがだるい、意識がうすれる、考えがまとまらない、判断力の低下、血の気が引く、動悸、息切れ、息苦しい、しゃがれ声、目と口唇のまわりの腫れ、じんましん[ショック、アナフィラキシー]
  • 激しい腹痛、吐き気、嘔吐、発熱、息苦しい、咳、血を吐く、尿に泡が混じる、尿が濁る、膣から便や尿がもれる、膣から出血する、皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色になる[消化管穿孔、瘻孔(消化管瘻、気管支胸膜瘻、泌尿生殖器瘻、胆管瘻など)]
  • 傷が治りにくい[創傷治癒遅延]
  • 血を吐く、吐き気、嘔吐、腹痛、血が混ざった便、黒色便[消化管出血]
  • 血が混ざった痰、血を吐く[肺出血]
  • 吐き気、嘔吐、片側のまひ、意識の低下、考えがまとまらない、判断力の低下、頭痛、しゃべりにくい、手足のまひ・しびれ、意識を失って深く眠りこむ[脳出血]
  • 血を吐く、鼻・歯ぐき・膣など粘膜からの出血[粘膜出血]
  • 頭が重い、頭痛、立ちくらみ、冷や汗、片側のまひ、めまい、意識の低下、しゃべりにくい、視力の低下、しびれ、胸を強く押さえつけた感じ、胸の痛み、息苦しい、咳、汗をかく、皮膚や唇・手足の指先が青紫色になる[脳血管発作、一過性脳虚血発作、心筋梗塞、狭心症、脳虚血、脳梗塞などの動脈血栓塞栓症]
  • 足の激しい痛み、腫れ、下肢のむくみ、汗をかく、発熱、意識の低下、咳、胸の痛み、息苦しい[深部静脈血栓症、肺梗塞症などの静脈血栓塞栓症]
  • めまい、頭痛、吐き気、手足のしびれ[高血圧性脳症、高血圧性クリーゼ]
  • けいれん、意識障害、視力障害[可逆性後白質脳症症候群]
  • 全身の著明なむくみ、尿量が減る[ネフローゼ症候群]
  • からだがだるい、発熱、出血が止まりにくい、出血しやすい、鼻血、あおあざが出来る、息切れ[骨髄抑制(汎血球減少症、好中球減少、白血球減少、貧血、血小板減少)]
  • さむけ、発熱、咳、痰が出る、息切れ、関節の痛み、筋肉の痛み、皮膚が赤〜赤紫色に腫れる、痛みを伴う水ぶくれが出来る[感染症(肺炎、敗血症、壊死性筋膜炎など)]
  • からだがだるい、全身のむくみ、吐き気、息苦しい、動くときの息切れ[うっ血性心不全]
  • 発熱、から咳、息苦しい、息切れ[間質性肺炎]
  • 出血しやすい、鼻血、歯ぐきからの出血、内出血、血尿[血栓性微小血管症(血栓性血小板減少性紫斑病、溶血性尿毒症症候群など)]
  • 突然の腹痛、突然の胸の痛み、突然の背中の痛み[動脈解離]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

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添付文書は(財)日本医薬情報センター(JAPIC)のデータベース「iyakuSerch」にリンクしています。