薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
剤形: |
白色の錠剤、直径10.3mm、厚さ5.3mm |
シート記載: |
ガバペン400mg、GABAPEN400mg、GPN400 |
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この薬の作用と効果について
興奮性神経系の前シナプスでカルシウムの流入を抑制し、神経伝達物質の遊離を抑え、また、脳内GABA量を増加させ、GABA神経機能を維持・増強させるという2種の働きで、抗けいれん作用を示します。 通常、他の薬と併用して、てんかんの部分発作の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。腎機能障害がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 成人および13歳以上の小児:通常、初日1回主成分として200mg、2日目1回400mgをそれぞれ1日3回服用します。3日目以降は維持量として、1回400〜600mgを1日3回服用します。腎臓に障害がある成人は、服用量と服用回数が調節されます。なお、症状により適宜増減されますが、1日6錠(2,400mg)を超えません。
3〜12歳の幼児および小児:通常、主成分として初日1日10mg/kg、2日目1日20mg/kgをそれぞれ3回に分けて服用します。3日目以降は維持量として、3〜4歳の幼児には1日40mg/kg、5〜12歳の幼児および小児には1日25〜35mg/kgを3回に分けて服用します。症状により適宜増減されますが、1日50mg/kgを超えません。なお、いずれの時期における服用量についても、成人および13歳以上の小児での服用量を超えません。 本剤は1錠中に主成分400mgを含有します。他の抗てんかん薬と併用されます。いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時点で1回分を服用してください。前回の服用時間から次の服用時間までの間隔が12時間を超えないようにしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 眠気、注意力・集中力・反射運動能力などが低下することがありますので、自動車の運転や危険を伴う機械の操作などは避けてください。
- 体重増加を来すことがあるので、肥満の徴候があらわれた場合は医師または薬剤師に相談してください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、眠気、めまい、頭痛、複視、けん怠感、けいれん、食欲が異常に増す、よだれが増える、発疹、感情不安定、便秘、嘔吐、尿失禁などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 尿量減少、手足や顔のむくみ、けん怠感[急性腎不全]
- 高熱、皮膚が赤くなる、口内炎[皮膚粘膜眼症候群]
- 全身けん怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[肝炎、肝機能障害、黄疸]
- 筋肉痛、脱力感、赤褐色尿[横紋筋融解症]
- 顔面・舌・口唇・のどなどの腫れ(血管性浮腫)、呼吸困難、じんましん[アナフィラキシー]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- この薬の品質は熱の影響を受けるので、高温での保存を避け、涼しいところで保存してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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